プロポリスとローヤルゼリーってどう違うの？

同じミツバチから取れる栄養食品でも、ローヤルゼリーとプロポリスではその効果がだいぶ違います。
高い栄養価を持ち、滋養強壮や食欲不振時の栄養補給に役立つローヤルゼリーは、ミツバチが女王蜂だけに捧げる高濃度な栄養食です。
花や樹木からあつめた蜜の、さらに粋をあつめたものなので大変希少です。

一方のプロポリスは、働きバチが自分たちの巣を作り上げるために花や樹木からあつめた蜜や花粉と、自分の唾液を混ぜて練り上げたワックスのような物質です。
ローヤルゼリーと違うところは、ハチが自分の体液を使って作り上げていることです。
これにより、プロポリスは動物性たんぱく質やアミノ酸など、植物の栄養だけでなく動物性のさまざまな栄養素を取り込むことができます。

そして、プロポリスで着目したいのはその抗菌効果です。
プロポリスの中に含まれている成分は何万種類に及ぶといわれていますが、その成分の中には食中毒の原因になる菌や、風邪の元となる菌を殺菌できる効果があるものが存在しています。
中には胃の中にいるピロリ菌を退治する効果があるといわれている物質も含んでおり、そのためプロポリスは天然の抗生物質ともいわれています。
最近注目されているアルテピリンＣという成分などは、発がん性細胞を減少させる力があるとされ、さらに研究がすすめられています。

このように、滋養強壮に効くローヤルゼリーと、外部の刺激や悪い菌から体を守ってくれるプロポリス、それぞれ違いがありますので、相互の特性を生かした摂取を心がけると効果的です。